Stuck on you Physique
- 眞道 小野
- 9月27日
- 読了時間: 1分
更新日:9月28日
Stuck on you Physique
長年通う銀座の老舗Barに出向いた。
時代の変遷で変わったのは客層。
店内の設え・空気感は普遍だ。
「エモい」と言われる雰囲気が。
ジャズが流れ、大人の隠れ家を
演出している。
ある客が会計をはじめた。
マスターが
「お支払いはPayPayですか。」
客がうなづく。
バーコードリーダーで「ピッ」
と読み取り決済完了。
便利と効率性が賞賛される時代
だとはわかっているものの・・
・・驚いた。
Barで一杯やって、支払いは
店員と会話も無く
カードで「ピッ!」。
この素早さ・野暮さに先人は
なんて言うのだろう。
一瞬にして
拳銃で撃ち抜かれた気分。
飲んだ後に尻のポケットから
取り出したマネークリップから
札を抜き取り、
「釣りはいらねーよ」
「とっといて!」
とひと言発して店を出る。
とある初老の男性のカッコ
良さに憧れマネークリップ
を作り始めた。
physique はそんな文化を
纏っている。
キャッシュレスの進む時代
便利も効率も否定はしない
が、永い時間の中で人が
紡ぎ伝えてきた文化まで
消えてしまうのは、
それは悲しすぎる。
文化を犠牲にした便利、
効率、最先端を私はそこまで
認めたくないのだが、、、。
職人拝:菅野敬一
コメント