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Super transporter 550 Statosphere edition one

2023年の新作 edition1 となる作品が完成。

この作品のルーツをお話ししよう。


航空機が飛行する上で大気密度により飛行速度が大きく変わる。地上付近では大気密度が高く、マッハ1程度での飛行にとどまる。


理由は、大気を切り裂いて飛行する時の空気抵抗が高いためだ。戦闘機レベルでは大気循環層の高高度をマッハ2での飛行が可能。


高高度戦略偵察機SR-71は、1976年7月28日、第9戦略偵察連隊機により3,529.56km/h(実用高度25,929m)という実用ジェット機としての最高速度記録を出している。


また、1990年にはアメリカ西海岸(ロサンゼルス)から東海岸(ワシントンDC)までを67分で飛行するという最速記録も出している。


これだけの速度域では空気自体の圧縮によって生じる断熱加熱により機体表面温度は摂氏300度を超えて部分によっては摂氏700度近くに達する。


こうした高熱に対する対策のために、いくつかの特異なテクノロジーが盛り込まれている。

成層圏を飛行する上でもこのような特殊な技術が必要だ。


TOPGUN MAVERICKの中でマッハ10での飛行があるが、実験機X-43は、NASA開発のスクラムジェットエンジン搭載の無人試験機。


愛称はハイパーX(Hyper-X)。2004年11月16日に、エア・ブリージングエンジン(空気吸込み型エンジン。ロケット推進ではない、という意味)を搭載した機体としては最高速度1万1854キロメートル毎時(7546マイル毎時マッハ9.68)を記録した世界最速航空機


AERO CONCEPTは、この飛行を可能とする成層圏をオマージュした作品作りに取り組んだ。

成層圏・電離層付近で発生するオーロラを横幅550ミリに拡張したメインパネルに表現。


Statosphere edition one!


Photographer : Kei SUGANO

Photographer : Kei SUGANO



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