Reginald Joseph Mitchell
スーパーマリン社の主任設計技師であったR・J・ミッチェルは、空気抵抗を減らすために非常に流麗な流線形の機体をもった水上機「Sシリーズ」を設計。
ネイピア ライオンやロールス・ロイス社製の強力なエンジンを搭載して、シュナイダー・トロフィー・レースに1927年のS.5、1929年のS.6、1931年のS.6Bで出場、3回の優勝を成し遂げ、祖国にトロフィーの永久保持権をもたらした。
こうした先進的な設計は、戦闘機にも応用できる部分が多く、1931年、イギリス空軍は次期戦闘機仕様書F7/30を提示。
スーパーマリーン社はミッチェルを主任設計士に、404km/h以上の速力を持つ戦闘機Supermarine Spitfireの開発を開始。
1935年1月3日に航空省は正式に契約。必要装備を掲載した仕様書F10/35を発行。
Supermarine Spitfire試作機(シリアルナンバーK5054)がイーストリー・エアロドローム(現サウサンプトン空港)において初飛行。
操縦を行ったヴィッカーズ・アームストロング社の主任テストパイロット、ジョセフ・サマーズ(英語版)大尉は、「これ以上何も触れなくていい(=機体に手を加えなくていい)」と感想を述べた。
その後、ジェフリー・クイールとジョージ・ピカリングらによる試験飛行で最高速度528km/hを記録。
より鋭利なプロペラでは557km/hに達成。これは同じマーリンエンジンを搭載し、4ヶ月前に初飛行したホーカー ハリケーンを60km/hも上回る性能であった。
上昇力だけでは戦闘機と渡り合うことはできないという問題を解消するため、1934年に設計陣は楕円翼形を採用。抗力を生むことを避けるため、主翼の厚みは薄くする必要があったが、巧妙な設計によって薄い翼でも機関銃とその弾薬、そして、格納式の引き込み脚の搭載を可能とした。
主翼の特徴は、革新的な翼桁を延ばした設計で戦闘機としては極めて低い翼厚比と併せて、大迎え角での誘導抵抗の減少、翼端失速の防止、翼内武装の充実、高速の長所をスピットファイアに与えた。
後期モデルの翼は、これよりももっと薄く、まったく異なった構造に。
このSupermarine SpitfireはWorld war IIにて連合国軍を象徴する機体となる。
そんなR・J・ミッチェルがこのEmijah B.A Crocodileを見たらどのような感想を持つのだろうか。
徹底した軽量化・伝統的なデザイン・素材の特徴を活かしたストラップデザイン。
彼らの伝統を継承し、新たな技法で魅力を纏うAERO CONCEPT Emijah.
2021年の記念モデルが2022年モデルとして新たに完成。
約100年の時を経た2022年に彼らの文化はSUGANOの中に脈々と生きている。
出典 :ウィキペディア
撮影光 : 16時の自然光で撮影

Photographer : Kei SUGANO

Photographer : Kei SUGANO