Physique Crocodile

SUGANOは元々財布が好きで

はない。


若い頃から札はもっぱらマネ

ークリップに挟んで、コインは

ジャケットのポケットにジャラ

ジャラといういでたちに。


 マネークリップを使い始めた

経緯はフランス・イタリア、イ

ギリスなど、Barで見かける支

払いの格好良さ。


ウイスキーでもワインでも、或

いはエスプレッソに至っても、

飲んだ後の支払いの段で尻のポ

ケットから取り出すマネークリ

ップからリズムよくカウンター

の上の皿に置かれる紙幣。


この金の支払い方を知った途端

支払いと言う行為は、"消費の

対価を払う常識"などといった

便宜上の常識をまるで超越した

魅力的な仕草と共に、この行為

は文化と呼ぶに相応しい。


 近代人類が考えだしたお金の

概念は更に便宜上より早く便利

で楽なキャッシュレス時代に。

ロンドンのパブで、マルセイユ

のCafeで、尻ポケットのマネー

クリップから取り出した紙幣が

流れるリズムでカウンターの上

に運ばれるカッコいい男達に出

逢えなくなるんですかね。



そして男は、必ず言うんです。


"釣りはいらないからチップで

取ってくれ"。



"釣りはいらないよ"は、長い間

に人々が築きあげた心の文化。


カードリーダーにカードを挟め

て"釣りはいらねえよ" じゃあ

粋も文化もあったもんじゃない。


とはいえ 、SUGANOもスイカ

を使っている。


 場面をわきまえ、心の文化を

残そうじゃないか。



Photographer :Kei SUGANO

Photographer :Kei SUGANO

Photographer :Kei SUGANO

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