top of page

once upon a time

夏の終わりに北軽井沢へ愛車を走らせた。

夜は肌寒く、昼は20℃とすでに秋の気配があった。


SUGANOは故郷となる北軽井沢の窓辺で思い出に浸りながら、ふとAEROCONCEPTの軌跡を振り返る。



従業員わずか10名、埼玉にある小さな町工場で生み出されるAEROCONCEPT。


SUGANOが自分の感性を信じて「自分のほしいものづくり」からスタート。


Trans porterそしてEmijahを生み出した。


なぜか完成した作品をご覧になった方々から高評価。


さらに海外セレブの方々への贈り物となる。信じられなかった。


海を越えた作品はハリウッドスター・世界の王族・エリベス女王の礼服を仕立てる老舗テーラーギーブス&ホークスでは230年歴史の中ではじめてショーケースを飾ったメイドインジャパンとなった。



その頃は、なぜ支持されるか? まったく気づいていなかった。


現在は、その理由を明確に理解できる。


理由には何気ないSUGANOの生い立ちの日々にヒントがある。


父と母のライフスタイルは、イギリス・フランスのアンティークに囲まれる日々。

母はボタニカルアートなどを描く。

その日々を無意識に体験するSUGANO。

作品には、その感性・価値観の本質が自然と宿っていた。


北軽井沢にはその空間と空気が現存する。


AEROCONCEPTは新らたな感性のモノではなく、ロンドンではただひとつしかないantiqueと同等の価値を持つAEROCONCEPT 。

レトロなタイプライターとも自然と似合う。


Camera愛好家、Classic car愛好家からも同様な評価を頂いている。



こんな感性を持つモノ創りが趣向とともに極めて普遍的な評価を得た。


まさに菅野家3代目となる菅野敬一が、先代を凌駕する感性を受け継いだと理解した瞬間だった。


Photographer : Kei SUGANO



bottom of page