Emijah cozeni
この夏、新たな視点でのもの創り。
SUGANO Collection "Emijah コッゼーニ" を作ったんです。
お金って、価値尺度とか交換機能とか、その存在意義があるようですが
紙幣も硬貨もそれ自体に価値がありますよ。
考え尽くされたデザイン・使いやすさ・綺麗な色彩など素敵なところばかり。
汚れ古びた経年変化を見ると、人から人へ渡り歩いてきた
長旅なんかも想像できますしね。
それで、コインケースなんか楽しみで作ってみた。
キャッシュレス時代という言葉をよく聞く。
便利と効率を求めるのは悪くないかもしれませんが、
そんなに楽しい時代にはならないように感じる。
持つことの喜び
家族・孫に手渡す喜び
時を超えて使い続けるなつかしさ
SUGANOの財布のコイン年号をふと覗くと
昭和40年の50円
昭和48年の10円・100円
平成2年の1円
平成30年の100円
いつも半世紀を超えた時代が財布の中に。
コインは人々の生活の中で循環し半世紀を超えて息づいている。
この夏休みに、そんなタイムトラベルを楽しもうではないか。
このコレクションも新たなオーナーのもとに旅立つ。
Photographer : Kei SUGANO
撮影協力:箱根ラリック美術館