Double Locks
SUGANOの作品は1950年代のMID CENTURYをインスパイアさせるデザインが随所にある。
その中でも視覚的に強く印象付けるSuper transporterのLockも当時を彷彿とさせるItem。
大流行したLollipop をイメージさせるLock形状も親しみやすい。
MID CENTURYデザインの中でも、インテリアデザインの傾向についてお話ししよう。
「イームズ夫妻」と呼ばれるチャールズ&レイ・イームズは、1950年代にさまざまなデザインの家具を製作。「サイドシェルチェア」や「ファイバーグラスサイドシェルチェア」などは、現代にも通じるデザインとなった。
デザインだけでなく、建築や映画製作も行っており、ミッドセンチュリー期を代表するデザイナーとして活躍。インテリアに興味のある人であれば、イームズチェアは見かけたことがあるはず。
ハーマンミラー社の壁掛け時計は形が個性的で、1点あるだけで部屋の印象がガラッと変わるアイテム:ジョージ・ネルソンは、今なお最先端の家具メーカーとして輝き続ける「ハーマンミラー社のデザインディレクターを務めた人物。
代表作には「プラットフォームベンチ」や「ボールクロック」「マシュマロソファ」などがある。
家庭向け家具を製作する小さな会社だったハーマンミラー社を、世界的に有名な家具メーカーへと成長させたとして、現在もなお語り継がれている。
当時まだ無名だったイームズ夫妻の才能を見抜き、同社デザイナーに推薦した人物としても有名。そのほかにも数多くのミッドセンチュリー期のデザイナーに影響を与えている、ミッドセンチュリーインテリア界の重鎮となる人物。
ハーマンミラーイームズアルミナムは極めて上質な作品。フェラーリのショールーム等でも使用されている。
ミッドセンチュリーインテリアは、カラフルで曲線的なデザインが特徴。
当時はまだ技術が成熟していないなか、家具やインテリアは直線のデザインに対してプライウッドやFRPなどの技術が登場したことで、曲線的なデザインのインテリアが一気に普及。
直線的なインテリアとも相性が良い。
直線的なイメージのAERO CONCEPTの中で、曲線美はレザーを纏うコンポジションハンドルとアルミ削り出しで設計・制作されるLockの2Item。
さらに、メインパネルサイドを彩る規則性のある軽量穴のサークルホール。
このLockをDoubleに使用するSuper Transporterは、不思議なほど親しみやすさと愛着を纏うとSUGANOは感じる。
20年以上使い続けてもその思いは変わらない。
MID CENTURY Style を纏うAERO CONCEPTの普遍的な魅力を体験してほしい。
出典:ログリノベ

Photographer : Kei SUGANO

